首里劇場

「首里劇場」。
ご存じの方は「えっ、あの成人映画専門の映画館!?」と思われるかもしれませんが心配ご無用。
2021年5月1日から昭和の名作を中心に上映する名画座として生まれ変わったそうです。

首里劇場は沖縄現役最古の劇場で1950年に開館し築70年木造2階建て約200席。
今回の再生に向けて屋根の修繕や現在の基準に合った消防設備を設置したとの新聞情報。

築70年の建物、つい最近まで成人映画の情念が充満していた映画館。少しドキドキしながら行ってみました。

外観、内装とも築70年の風情がありますがやはり長い歳月にさらされた建物はなかなかの風格(?)でした。
昭和の娯楽である映画が華やかに繰り広げられていた様子が思い浮かびます。
室内はもちろん冷暖房もなく大きな工事用の扇風機がうなっていました。
最新の設備を備えた映画館もよろしいですが、レトロな建物で見る昭和の映画も味のあるものでした。

その日の上映は、マリリンモンロ-のサスペンス映画「ナイアガラ」。
1953年公開ですから68年前に公開された映画で首里劇場が開館した頃です。
モンローの映画というのは初めて見ましたが、そのキュートで妖艶な姿は今でも十分に魅力的で映画としても
ハラハラドキドキのサスペンスとなっており十分楽しめるものでした。

その映画の中で歩く後ろ姿からモンローウォークという言葉が生まれたそうです。

70年の歴史が詰まった古い映画館、1950年代から1960年代にかけて華やかに活躍し
今でもサブカルチャーのアイコンとなっているモンロー。
古き良きものがどんどんなくなっていく今日この頃ですが、感動は時間を超えて人の心に残っていくものでした。

 

新垣

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