大阪への所要のついでに奈良に行ってきました。
雑踏の大阪から電車で小一時間程の地に野生の鹿がたむろし豊かな自然がある奈良に到着します。
奈良は古墳時代や聖徳太子の飛鳥時代、そして平城京の奈良時代と、その遺跡や現存する(1300年も!)建物や復元された建物などが自然と一体となり残り、建物・歴史オタクにはたまらなく魅力のある地です。
また、ユネスコの世界遺産として「法隆寺地域の仏教建造物群」(日本初の世界遺産認定)
「古都奈良の文化財」、「紀伊山地の霊場と参詣道」が認定されていて見どころの多い場所です。
まずは平城京。1300年も前に当時としては世界的にも巨大文化都市として栄え中国や遠くはインドの人々の姿も見られたそう。
近鉄大和西大寺駅を降り数分歩くと鮮やかな朱色の柱が立ち並ぶ復元された大極殿が目に飛び込んで来ます。1300年も前にこういう素晴らしい建物が作れるの!という驚きと当時の人々の思いや建築技術、美意識に感動してしまいます。
他にも朱雀門や、南門などが次々と復元されていてまた、遣唐使が乗った船が実物大で復元されていてその時代にタイムスリップしたかのような気持ちになります。
そして東大寺。世界最大の木造建造物、15Mにも及ぶ大仏様。
その圧倒的巨大さに、当時の人々が仏教で世の中を癒し、疫病を退散させ、国と民の幸福を願うという強い思いでその国家事業を行ったその意思がひしひしと伝わってきます。
度重なる天災や兵火による火災で100年ほど雨ざらしになる事もあったようですが、そのたびにその思いを引き継ぐ人々の手によって現在まで補修が行われ今の姿があります。
建物というのは、その思いにより1000年以上もその姿を保ち人々に何らかの感動を起こさせるものであると感じるものでした。
一日ではとても回り切れない場所。また機会があれば足を延ばしてみたい。
新垣