ブランドデザイン

ブランドデザインの本質は事業の実体価値による差異化です。

目的に適った素晴らしい施設や店舗、ホテルを創り上げる事はもちろんですが、同時にエル設計ではクライアントの事業運営の観点からブランド・デザインも重視しています。商業施設においては事業運営と建築物との価値が密接に結びついており、どれだけ立派な建築物を創り上げたとしても、そこで働く人や組織、事業体が価値を発揮し健全な働きをしていなければ、事業の持続性は弱まってしまい、事業運営の手段である建築物の価値もまた輝きを失ってしまいます。エル設計では、事業の実体を強化する方針・戦略の策定と内外的なコミュニケーション・デザインを一体的に捉え、事業の持続可能性を高めるご提案を致します。

ブランドデザインとは何なのか?

実体あってのブランド

実体とは製品、商品、サービスそのもの、事業の総体が提供する価値を指します。競争の土俵に乗る事のできる基礎的な実力を備えた上で(閾値)、さらに固有の存在感を帯び、社会や消費者から選択され続けるために、どのような組織であるべきか、どのようなコミュニケーションを図るべきかの方策の設計と運用がブランド・デザインと言えます。

“ブランドデザインは実体づくりとコミュニケーション巧みな融合”

イメージ戦略とは別物です。その本質は実体価値による差異化であり、見た目や連想、想起や印象なども大切な要素ではありますが、これは1.5〜2義的な位置付けとなります。実体の情報を適切に伝達するために、イメージ、情緒的な要素はあくまで事業基盤の上で実体価値を補完、集約するといった役割を持たせていきます。

“実体とコミュニケーション”

実体の創造とコミュニケーションはまさに両輪であるべきです。コミュニケーションにおいては適切な情報を適切なタイミングで、適切なトーンで、適切なメディア、適切なボリュームで、適切な対象に伝え、コミュニケーションを成立させる必要があります。また、コミュニケーションは常に受け手が決める事を見落とすことの無いよう、常に客観的な社会からの見え方をシビアに評価する事も大切です。

“経営にブランドデザインを”

そのためには経営者、またはリーダーの強い意思が必要となります。ブランドデザインは社会や消費者、ステークホルダーに選択し続けてもらうための統合経営戦略であり、事業活動そのものと言えます。特に中小企業においてブランド経営の要諦は経営者、社員の意思、意識、行動であり、この点の詰めが甘いと馬脚を表すことになってしまいます。

ブランドのタッチポイントとは

“インターナルブランドデザイン”

内部・内側の接点、経営者をはじめとし社員がブランドの概念や価値を体現し行動できるように環境を整えることです。実体作りの実体は経営者であり、社員であることから、インターナルへのアプローチはブランドデザインの柱と言えます。企業のブランド観を組織に定着させるためには、社員を安心させ(幸せにし)、動機付け、社員にブランドを深く理解してもらい、ブランドの世界観を体現してもらう→ブランドの概念に則って行動してもらうための戦略や方針と辛抱強い取り組みや働きかけが欠かせません。そのために組織体制や権限・意思決定のあり方、評価の仕組み、風通しの良い風土、挑戦と責任感のある文化、社員の実力を高める教育、キャリアパス、有機的組織づくりのデザインが求められます。

“企業および事業ブランドのタッチポイント”

商品・サービスそのもの(品質・機能・ネーミング・価格・デザイン、etc.
営業・販売社員(態度、対応力、身だしなみ、制服、etc.
名刺、ビジネスツール(封筒、レターヘッド、etc.
会社のカタログ・パンフレット
電話応対(電話接点)
web
サイト、web情報、SNS
各種広告宣伝(TV、ラジオ、新聞、雑誌、etc.
社屋 / ファサード・サイン・景観
営業車両 ・マナー
コールセンター
経営者自身 / パブリシティ(新聞記事など)
各種地域活動、慈善活動

上記のタッチポイントは一例ですが、自社ブランドの哲学を言語化・ビジュアル化した後、自社のタッチポイントを棚卸し、あらゆる社会接点で統一した印象や品質、ポリシーを受け取ってもらうために、最適化を図る施策も必要となります。

 

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