丁寧さの美徳

「神は細部に宿る。」この格言は、モダニズム建築の高層ビルとして名高いシーグラムビルなどを設計した建築家ミース・ファンデル・ローエが好んで使っていた言葉と知られています。

その言葉には、「素晴らしい芸術作品や良い仕事は細かい所がきちんと仕上げられており、こだわり抜いたディテールは作品の本質を決めるものである。見た目ばかりを気にして細かい部分を疎かにすれば、結果として作品全体の完成度は落ちる。」というような意味があるそうです。

つまり、何事も細部にまで心を込めて丁寧にされたものは素晴らしいということなのでしょう。

日々、そのような心掛けを大切にして取り組んでいる弊社でございますが、入社当初の私は、慣れない業務をこなしていくことだけで精一杯。なかなか、ひとつひとつの細部にまで心遣いが行き届かなかった時もあった気がいたします。

それから段々と、「丁寧に出来たかな。お相手の方が気持ち良くお受け取りになられる形になっているかな。」などと、気にせずにはいられない程となり、今では、細心を尽くすということの中に仕事の面白さもあるのだな、と感じられるようになっております。

そして、たずさわる先の向こうにいらっしゃる方を大切にすればこそ心細やかな仕事が自然と身に付いていくのかな、という風にも思えます。

そうして、丁寧で親切な思いで作られたものは、きっと、善の循環となって社会を良くし、世の中を明るくしていくものとなるでしょう。

丁寧さは美徳に繋がる、と心得て日々精進の今日この頃です。

総務部 新里 美和子

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