オーバーフローについて

皆さんは街を歩いていて、建物の屋上やベランダに穴が開いているのを見かけた事はありませんか?

あの穴はきちんとした機能を持った穴なのです。その機能とは集中豪雨や雨水排水管の目詰まりによるトラブルが発生した時に、

雨水排水管だけでは処理しきれなった雨を一時的に屋上やベランダ内部から外側に排水するための穴になります。

一般的にオーバーフロー管と呼び、屋上やベランダなどに数か所設けるものであり、トラブル発生時に役立つもので、既製品で角型や丸形などがありますが、

オーバーフロー管から出た雨だれによる外壁の汚れがどうしても気になってしまいます。

外壁から50㎜程度突き出し、躯体内部でオーバーフロー管自体に勾配をとり、水切れがよくなるようにしたり

先端を45°カットし内側より外側の開口率を高くし排水しやすくするなど様々な検討を行っています。

雨樋は75Φの場合、屋上面積が197㎡まで許容できると基準がありますが、オーバーフロー管については個数の基準がなく、

各設計事務所の仕様により決定しているため、建物によってまちまちです。

小さすぎると本来の機能が発揮されず、大きすぎると害虫や小鳥の巣になる可能性もあり、

何より見た目が良くない。サイズや納まり、意匠性などについて今まで以上に検討を重ね、より美しい納まりを目指していきたいと思います。

機能と意匠が一体となっているものは、車でもスマートフォンでも家具でも「美しい」と感じますが

建物を見ても、理由は分からないが「美しい」と感じる時、機能と意匠が一体となり無駄がない建物になっているのではないでしょうか。

 

上間 善章

関連記事

PAGE TOP