沖縄の風土、歴史や文化そして建物が建つこの土地の環境に馴染む建築の色は何だろうと考えます。
一昔、ふた昔前の沖縄の原風景というのは青い空と海、深い緑の中に琉球石灰岩の石垣やひんぷん、サンゴが敷き詰められた白い道、赤瓦のやねに赤い花々といったイメージが思い起こされます。。
日差しと陰影のコントラストが強いこの地域では濁りの少ないはっきりとした色合いの「明清色」が適していると言われます。また濃い緑、青い空、鮮やかな花々の咲く場所は明度の高い暖色系が好適だとも言われます。
やはり建物の外壁の基調色は沖縄で古くから建築の素材として使われなじみがあり落ち着きのある琉球石灰岩の素材色(明るいベージュ系)が一番馴染むのかもしれません。
もちろん建物の用途やコンセプトにより多様性があっていいものだと思います。
内部の空間では「木」の色合いを使っていきたいものです。古くから日本の建築で使われて来た「木」を中心とした柔らかな中間色の色合い、素材感は肌との親和性があり筋肉を弛緩させ精神的にリラックスさせる効果があるといわれています。
内部・外部の色彩計画を通じて住まう人、利用する方々にとって落着きや、休息、また能動的に活動できる空間づくりに「色」を役に立てていければと考えています。
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赤瓦・琉球石灰岩を使った建物1 (首里龍潭通り)
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赤瓦・琉球石灰岩を使った建物2 (首里龍潭通り)